開発 ⇒ デバッグ ⇒ マスターROM提出 ⇒ <ロットチェック> ⇒ リリース
任天堂のプラットフォームでアプリケーションをリリースするために、合格しなくてはならない品質検査のことをいいます。 本体機種・搭載部品・ファームウェアの違いがアプリケーションに悪影響を及ぼさないかの確認、および、任天堂が定めたガイドラインに準拠しているかの確認をします。
ロットチェックはデバッグではありません。
必ずデバッグを完了させてからマスターROMを提出してください。
提出されたマスターROMが任天堂が定める品質基準を満たしていても、バグの程度よってはロットチェックが不合格になることがあります。この場合も、再度ロットチェックを受ける必要があります。
一般的に「ロット」を「チェック」すると言うと、製造最終工程での抜き取り品質検査のことを想像します。
しかしながら、任天堂の「ロットチェック」は独自の用語です。
この用語は、かつて任天堂がファミリーコンピューターを製造販売していた頃に生まれました。
当時、本体ハードウェアは製造された時期によって構成部品に差異があり、その差異がソフトウェアの動作に影響することがありました。 そこで、どの仕様の本体であっても正しく動作するかどうかソフトウェアを確認していました。
このように、様々な製造「ロット」を用いてソフトウェアの「チェック」をしたため、「ロットチェック」と呼ばれるようになりました。
プラットフォームの移り変わりとともに、前述のような本体ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ検査だけではなく、任天堂が定める基準を満たしているかどうかの品質認証検査の意味合いが加わりました。
現在では後者の品質認証検査の比重が大きくなっています。
部品違いの製品機・複数バージョンのファームウェアの製品機・複数の機種(※)を用いて、それぞれでアプリケーションが不具合なく動くことをチェックしています。
※同じプラットフォームであるが、別シリーズの本体。例:Nintendo 3DSとNintendo 3DS LL
ガイドラインとは、アプリケーションが遵守すべき各種ルールを定めたもので、以下のような目的があります。
ガイドライン検査では、アプリケーションがこのガイドラインに準拠していることをチェックしています。
NCL(日本)・NOA(アメリカ)・NOE(ドイツ)の最大3拠点でロットチェックを実施します。