本書では、Nintendo Switch™(以下、Switch)アプリケーションのマスターROM提出後、主にロットチェックについて説明します。
ロットチェックの概要・ロットチェック中の対応事項・関連システム上の操作を説明します。
本書の対象読者は、Switchのアプリケーション開発者、マスターROM提出担当者です。
本書は、Switchのアプリケーションを開発しているとき、マスターROMを提出する前に読んでください。提出後も必要に応じて参照してください。
Nintendo Developer Portal上で表示される項目名・ボタン・ステータス表示を、[大かっこ]で囲んで表記しています。
用語 | 説明 |
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開発者 | ソフトメーカーおよび任天堂に属するアプリケーション開発者を表す、本ドキュメントでの呼称です。 |
NCL/NOA/NOE |
任天堂グループ法人名の略称です。 NCL…Nintendo Co., Ltd. 任天堂株式会社(日本) |
NDPライセンシング窓口 | ソフトメーカーに対する任天堂の窓口部門のことです。NCL・NOA・NOEのすべてにそれぞれにひとつあります。Nintendo Switchライセンス契約をソフトメーカーと交わした法人が担当します。 |
ROM | ユーザーの手元で動作するアプリケーションや体験版の実行ファイルの本ドキュメントでの呼称です。 |
マスターROM | ロットチェックに提出するROMの呼称です。 |
リリース | マスターROMが製品化され、Nintendo eShopに並んだり、店頭にパッケージが並ぶ状態になることを本書では「リリースする」と表現します。 |
パッチ | パッチとは、アプリケーションのリリース後に行う機能追加や、見つかった不具合を修正するための仕組みです。パッチも配信する前にロットチェックで検査するため、マスターROMと同様の手順で任天堂に提出する必要があります。 |
追加コンテンツ |
追加コンテンツとは、アプリケーションのリリース後にコンテンツを追加する仕組みです。配信する前に追加コンテンツもロットチェックで検査するため、マスターROMと同様の手順で任天堂に提出する必要があります。 |
リリースダッシュボード |
Nintendo Developer Portal(NDP)で、ロットチェック提出前に必要事項を入力するページ群のことです。マスターROMのアップロードもこのページから行います。 ページの位置:Nintendo Developer Portal > MY PRODUCTS > 任意のプロダクト > リリース or 追加コンテンツ > 任意のリリース を選択 |
ロットチェック申請 | ロットチェックを任天堂へ依頼することを言います。 NDPのリリースダッシュボードにて [申請] ボタンをクリックすることにより実行されます。 |
システム | 説明 | URL |
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Nintendo Developer Portal (NDP) | 任天堂プラットフォーム向けのアプリケーション開発者専用サイトです。 | https://developer.nintendo.com |
Online title Management System 2(OMAS2) |
インフラ通信のネットワークサービス対応のための申請や、ネットワーク仕様、パッチ配信の申告などを受け付けるシステムです。 |
https://omas2.mng.nintendo.net |
BCAT管理ツール |
BCATサーバーからゲームニュースやデータを配信するためのWebツールです。アプリケーションがBCATデータ配信に対応している場合、ロットチェック用のデータを登録する必要があります。 |
URLはサーバー環境ごとに存在します。 詳細は、「Nintendo Switch BCAT管理ツール取扱説明書」を参照してください。 |
Nintendo Content Management System (NCMS) |
Nintendo eShop配信に必要となる情報や素材を提出するシステムです。このシステムを使用して Nintendo eShopの価格の設定と、タイトルや動画の配信日の設定ができます。 | https://ncms3.mng.nintendo.net/ncms3/login |
Software Legal Information System(SLIM) | ユーザー向けの問い合わせ先や知財情報の表記といった「ソフトリーガル情報」を作成するNintendo Switchアプリケーション開発者向けのシステムです。 | https://slim.mng.nintendo.net/slim/login |