6. 不問依頼について

このページでは、不問依頼についてまとめています。

目次:

不問依頼とは?

マスターROMに、「ガイドラインに準拠していない」箇所や「一般的な不具合がある」箇所があっても、特別の事情により修正ができないことがあります。

「不問依頼」とは、これら当該箇所について現状の仕様のままでリリースする許可を任天堂から得ることです。不問依頼が承認されている場合、ロットチェックにおいては、アプリケーションの仕様が不問となった条件と一致していることを検査します。

不問依頼を申請する2種類のタイミング

不問依頼は、申請するタイミングによって2つに分類されます。

ロットチェック申請前

パートナー自身が把握している「ガイドラインに準拠していない」内容です。任天堂と事前協議をするとマスターROM提出時に滞りなく対応ができます。

詳細は、本ドキュメント「3.5. どのガイドライン項目が適用されるかを知る」の「不問依頼を申請する」、または「マスターROM提出手順書」の「マスターROM提出 > 不問依頼の提出」を参照してください。
なお、本ドキュメント「3.11. [要対応項目]を解決する」の「[必須となる承認]」に記載がある「任天堂の承認が必要な仕様」についても、不問依頼として扱います。

ロットチェック開始後

ロットチェック中に発見される、「ガイドラインに準拠していない」または「一般的な不具合がある」内容です。

ロットチェック部門から報告される、[ロットチェック不具合]のスレッドを参照して対応してください。

不問依頼の種類

不問依頼には、[暫定的な承認]・[永久的な承認]・[事前ロットチェック承認]の3種類があります。 それぞれの適用条件と特性を説明します。

暫定的な承認

基本はこれを選択してください。
現在のリリースバージョンのみに適用される不問承認です。異なるリリースバージョンでは無効になります。

任天堂から指定がない場合は [暫定的な承認]を選択してください。
該当リリースバージョンのマスターROMで修正を求めない代わりに、パッチによる修正やユーザーサポートの充実といったことを承認の条件とすることが多いです。

永久的な承認

任天堂から指定があったときのみ選択してください。
現在のリリースバージョンを含め、以後のリリースバージョンでも有効な不問承認です。

事前ロットチェック承認

事前ロットチェック申請時に、承認が必要な [要対応項目]がある場合に選択してください。
事前ロットチェックをする提出バージョンにのみ有効な不問承認です。

NDPにおいては、リリースダッシュボードの[要対応項目]をすべて解決しなくてはロットチェック申請ができません。このように[要対応項目]がロットチェック申請を妨げている場合、一時的に解除するための不問承認です。
なお事前ロットチェックの提出バージョンに対してのみ有効です。正式版のロットチェック申請においては、リリースバージョンが同じであってもこの承認は無効となります。

不問依頼の流れ

申請のタイミング(ロットチェック申請前・ロットチェック開始後)によって、フローの一部が異なります。それぞれ下図にて確認してください。